以前、VMware社がBroadCom社に買収され、その後、「無償版VMware vSphere ESXi」が提供されたお話をさせていただきました。その時のお話は、以下記事をご覧ください!

今回は、Windows OS上でも動作可能な、「VMware Workstation Pro」が無償で提供されている事、その利用方法について書いていきたいと思います。
ささ「VMware Workstation Pro」といえば、これまで有料ライセンスが必要な仮想化ソフトだったと思います。そのソフトを、誰でも無料で使えるようになったという事なので、個人的にはすごくありがたい話です。
しかし、「どうやってダウンロードするの?」「無料版に制限はある?」「ビジネス利用は可能?」など、初めて使う人にとっては疑問が多いのも事実です。
そこでこの記事では、VMware Workstation Pro を無料で使用する方法を、初心者にも分かりやすく丁寧に解説します。ダウンロードからインストール手順、注意点、無料版の機能まで、ご紹介します。
VMware Workstation Pro は本当に無料で使える?仕組みをわかりやすく解説


2024年以降、Broadcom による VMware の買収に伴い、「Workstation Pro」 は “個人利用に限り無償” で提供される方式に変更されました。その後、2024年末には、”商用利用も無償化”されました。
つまり、以前のように有料ライセンスを購入する必要はなく、個人・法人限らず、フル機能をそのまま無料で利用できます。素晴らしいです!!
ポイントは以下の通りです。
- 個人利用/商用利用共完全無料
- 機能は従来の Pro 版とほぼ同等
特に、「Workstation Pro」は、Windows OS上で動きますので、Hyper-vを使用せず仮想ゲストを動作させる事ができますし、ESXiでエクスポートした仮想ゲストも、簡単にWindows OS上で動作出来ますので、Hyper-vでは動かないLinuxゲストも動作する事が可能な為、個人的にはかなり便利だと感じます!
無料化された VMware Workstation Pro のダウンロード手順
ダウンロード手順は、「VMware Japan ブログ」サイトに記載がありますので、そちらの記事を参考に実施していきます。
手順は初めての方でも問題なくダウンロードできますが、注意点は、「BroadComアカウント」が必須になりますので、事前に作成をしておくようにしてください。作成方法は、以下リンクの参照をお願いします。
Broadcom サポートポータルとコミュニティにアカウントを登録する
▶ ダウンロード手順
1.「BroadCom Free Softwareダウンロードページ」にアクセスします
2.サインイン画面が表示されますので、「BroadComアカウント」を入力し、サインイン


3.「My Downloads」ページを開き、「Free Software Downloads available HERE」をクリック


4.Free Softwareが表示されますので、右下「VMware Workstation Pro」をクリック


5.Windows版とLinux版を選択可能、Windows版をクリック


6.ここですぐにダウンロードは出来ません。まずは「Terms and Conditions(利用規約)」をクリック


7.「I agree to~」にチェックを入れ、ダウンロードボタン(雲マーク)をクリックしダウンロード


8.インストーラーのダウンロードが完了


最新版は常に更新されているため、必ず公式サイトから直接入手しましょう。
インストール設定と注意点
インストール自体は一般的なアプリと同じで非常に簡単ですが、仮想化アプリを使用する為の注意点もありますので、記載していきたいと思います。
▶ インストールのポイント
- 基本設定はデフォルトのままでOK
- 使用している CPU に仮想化技術(Intel VT-x / AMD-V)が有効か確認
- 仮想マシンを作成するディスク容量は多めに確保する
▶ 注意点(重要)
- Hyper-vとの同時利用は出来ません(VMwareを利用する場合、Hyper-vを停止が必要!)
- 最新版アップデートが出るため、定期的に更新する
無料だからといって機能に制限はありませんが、Hyper-vをすでに利用している場合は注意が必要です。
▶ インストール手順
1.先程ダウンロードしたインストーラーをダブルクリックし、インストールウィザードを起動


2.「使用許諾契約書~」にチェックを入れ、「次へ」をクリック


3.ここで、私のWindows 11 PCには「Hyper-v」がインストールされている為以下画面が表示
このまま進めていきますが、出来れば「Hyper-v機能」はアンインストールした上で実施した方が良いかと思います。


4.そのまま次へ




5.そのまま次へ


6.「インストール」をクリック


7.インストールが完了しました


仮想ゲストの作成
インストールが完了したら、仮想ゲストを1台作成してみたいと思います。
▶ 仮想ゲスト作成手順
1.VMware Workstation Proを起動し、「新規仮想マシンの作成」をクリック


2.新規仮想マシン作成ウィザードが起動しますで、「次へ」


3.詳しい手順は省略しますが、OSのISOイメージファイルを使用して、OSインストール設定を進めます












4.こちらも詳細は省略しますが、OSのインストールが開始されますので、進めていきます












5.OSのインストールが完了しました


以上になります。
まとめ
「VMware Workstation Pro」は、ほぼ従来の Pro 版そのままの機能が利用できます。
メリットとしては、冒頭でも記載しましたが、以下です。是非ご活用ください!
- Windows OS上でVMware仮想ゲストを動作させる事が可能
- ESXi仮想ゲストをインポートして動作させる事が可能


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