このブログは、GMO「ConoHa WING」で運用しています。
ConoHa WING
なぜ、「ConoHa WING」を利用しているかというと、以下の理由からです。
- 高速
- 低価格
- 簡単
他社のレンタルサーバーサービスは使っていないので、違いはどうか分かりませんが、WordPress初心者の私が、迷わず使えてますので、サービスは十分満足しています。
とはいえ、レンタルサーバーですので、月額料金がかかります。この月額料金をどうにか出来ないか?との思いから、自前でWordPressサーバーを立ててみようということを思い立ちまして・・
「Synology NASを使った自宅サーバ運用 」
NASをサーバ代わりにすれば、毎月の固定費は電気代程度で済み、ブログを自分の機材で運用できます。何と言っても、自宅には「Synology NAS 224+」があります。
自宅で使用しているSynology NAS 224+については、以前記事にしてますので、是非ご覧いください。

本記事では <準備編> として、Synology NASを使ってWordPressサーバを立ち上げるために必要な機材や設定手順をまとめました。次回の「インストール編」へ進む前に、しっかりと準備していきたいと思います。
1. Synology NASでWordPressサーバを作るメリットとは?

レンタルサーバやクラウドと比べて、Synology NASを活用する最大の魅力は 月額費用がかからない ことです。
その為、始める事も、止める事も自由にできるところが大きなメリットですし、自分のサイトという所有感も得られるところもメリットです。
私の場合、すでにSynology NASを所有していますので、追加コストはほとんど不要。電気代を除けば、ランニングコストはゼロに近いと言えます。
但し、自宅でデータを管理する事は、セキュリティ面で不安がありますが、ここは、知識と機器を活用して、新しい学習の意味合いもこめて、WordPressを「実際に動かす学習環境」として活用したいと思っています。
2. ブログ公開に必要な機材と環境(NAS・ドメイン・ネット回線など)
自宅でWordPressを動かすには、Synology NASだけでなく周辺の環境も整える必要があります。必要なものを以下に書き出してみました。
自宅でブログ公開に必要な物
- Synology NAS本体
WordPressを安定的に動かすには、エントリーモデルでも十分対応可能ですが、私の自宅には高性能な「DS224+」がありますので、こちらを活用します。 - インターネット回線
外部公開を行うには安定した回線が必須。固定IPがあればベストですが、Synology標準のDDNS機能を使えば固定IPなしでも運用可能です。 - セキュリティ機器
自宅のNASに全世界からアクセス可能になる為、適切な設定と、セキュリティ機器が必要になりますので、通信を制限しつつ、Synology NASのFirewallも機能させて、できる限りセキュリティを上げます。 - 独自ドメイン
本格的にブログを公開するなら必須。取得してDNS設定を行うことで、インターネット上から自分のNASへアクセスできます。今回は、Synology標準のDDNS機能を使用すると、「synology.me」等のドメイン名を無料で使用する事が出来ます。 - PC(設定・管理用)
初期設定や運用時の管理にはPCが必要です。
3. ネットワーク環境を構成
今回のポイントは、自宅サーバーを公開する事です。
自宅ネットワークに、インターネット上からアクセスが発生する為、セキュリティを考慮したネットワーク環境を構成する必要があります。
以下の3つのポイントで、セキュリティを考慮した設定を行います。

- インターネットルーター
自宅のインターネット回線は「NURO光」です。その為、NURO光レンタルルーターが接続されていますので、Synology NASへのブログアクセスのみを許可する設定を行います。 - Firewall(WAF)
インターネットルーターとSynology NAS間にFortiGateを設置します。ここで、通信制御・WAF・ログ取得を行い、セキュリティを高めます。 - Synology NAS
エンドポイントとなる、Synology NASでも、ファイアウォール機能、その他セキュリティ機能をONにして、セキュリティを高めます。
4. Synology NASに必要なパッケージのインストール
Synology NASの初期設定は完了して、自宅で既に運用中です。
その為、Synology NASでWordPressを運用する為に必要なパッケージをインストールしてきます。
必要なパッケージ
- Web Station:ウェブサーバ機能を提供
- WordPress:WordPress本体
- PHP:WordPressを動作させるプログラム言語環境
- MariaDB:WordPressが利用するデータベース
- phpMyAdmin(任意):データベースをGUIで管理できる便利ツール
これらはすべて「パッケージセンター」からワンクリックで導入できます。
もし、作業をしていく中で、足りないパッケージがありましたら、都度追記させていただきます。
5. WordPress導入前に準備しておくべき設定(Web Station・PHP・DB)

Synology NASにパッケージをインストールしたら、WordPressが動作するための事前設定を行います。
- Web Stationで仮想ホスト設定
公開用フォルダを作成し、ドメインやDDNSに紐付けます。 - PHPの設定
WordPressが推奨する最新バージョンを有効化。必要な拡張モジュール(mysqliやgdなど)も確認しておくと安心です。 - MariaDBでデータベースを作成
WordPress用に専用のデータベースとユーザーを用意しておくと、インストール時にスムーズです。 - phpMyAdmin(任意)
データベースの中身をブラウザで直感的に管理できます。
これらの準備を済ませておけば、次のステップでWordPressをスムーズに導入できます。
設定に関しても、上記内容で不足している可能性がありますので、作業していく中で、不足している設定がありましたら、追記させていただきます。
6. 次回へ続く!Synology NAS WordPress環境を構築
ここまでで、Synology NASにWordPressを導入するために必要な物と作業を紹介させていただきました。
次回の記事では、いよいよ WordPress本体のインストール手順と初期設定 を解説します。自宅NASを活用してブログを公開するまでの流れを、実際に構成しながら、一歩づつ紹介させていただきます。
是非ご覧ください!

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