【FortiGate】DNSサーバ(リカーシブサーバ)として動作させる方法

通常、PCに設定するDNSサーバーのアドレスは、「ルーター」のアドレスにする事が一般的です。

それは、ルーターには元々「DNSリカーシブサーバ機能」を有している機種が多い事で、実現が可能になります。但し、FortiGateでは、初期状態で「DNSリカーシブ機能」が有効化されていません。

もし、クライアントPCのDNSサーバアドレスを、FortiGate LAN IPアドレスに設定する場合は、FortiGateでDNSリカーシブサーバ設定は必須になります。

本記事では、FortiGateを「DNSリカーシブサーバ」として設定する方法を説明します。

DNSリカーシブサーバとは?

DNSリカーシブサーバとは、クライアントからのDNSクエリを受け取り、必要に応じてインターネット上のDNSサーバーに問い合わせを行い、最終的な応答をクライアントに返すサーバー機能です。

JPRS

FortiGateをルーターモードで動作させ、FortiGateがDHCPサーバ機能を提供する場合、クライアントに割り当ているDNSサーバアドレスの初期値は「システムDNSと同じ」になっている為、この場合は、FortiGateに「DNSリカーシブサーバ」機能は必要ありません。

理由としては、システムDNSの初期値は、FortiGuardサーバですので、クライアントPCからのDNSリクエストの宛先がFortiGateになる事が無い為です。

ただし、明示的に、クライアントPCに割り当てるDNSサーバーアドレスを、FortiGate LAN IPアドレスにしているか、他の機器がDHCPサーバ機能を提供している場合には、FortiGateでDNSリカーシブサーバ設定を行うようにしましょう。

ちなみに、FortiGateをDNSリカーシブサーバとして運用することで、以下のようなメリットが想定されます。

  • パフォーマンス向上: キャッシュ機能により、同じクエリの応答速度を向上
  • セキュリティ強化: FortiGateのDNSフィルタ機能を活用可能
  • 内部DNSの効率化: ローカルネットワーク内の名前解決を最適化
目次

FortiGateのDNSリカーシブサーバ設定手順

手順1: DNSサーバ機能の表示

① Webブラウザを開き、FortiGateの管理画面にアクセスし、管理者アカウントでログインします

② 「システム」-「表示機能設定」から「DNSデータベース」を有効化し、「適用」をクリックします

手順2: DNSリカーシブサーバの有効化

① 「ネットワーク」-「DNSサーバ」を選択し、インターフェース上のDNSサービスで「新規作成」をクリックします

② インターフェースでLANインターフェースを選択し、モードは「再帰的」のまま「OK」をクリックします

③ 以上でDNSリカーシブサーバ設定は完了です

手順5: クライアント端末のDNS設定

① クライアントPCやサーバーのDNS設定を、FortiGateのIPアドレス(192.168.200.254)に変更して「nslookupコマンド」を使用して動作確認を行います

問題なく名前解決が出来ている事から、FortiGateでDNSリカーシブサーバ機能が動作している事が確認できました。

最後に

FortiGateをDNSリカーシブサーバとして設定することで、内部ネットワークのDNS管理を最適化し、セキュリティを強化できます。また、DNSキャッシュとフィルタリングを活用することで、応答時間の短縮や不正サイトのブロックが可能になります。

忘れずに設定しましょう。

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